ねぎ農家の年収は?冬の高単価で稼ぐ露地栽培の始め方
著者: 田んぼ電卓編集部
はじめに
ねぎは冬場に単価が上がる安定需要の作物です。
鍋料理の季節に需要がピークを迎え、12〜2月の市場単価は夏場の1.5〜2倍に。周年出荷体制を組めば、年間を通じて安定した収入が得られます。
新規就農支援でも推奨されることが多く、研修制度が充実した産地も増えています。
ねぎの基本データ
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 10aあたり収量 | 約2,000kg |
| kg単価 | 約350円 |
| 10aあたり売上 | 約70万円 |
| 10aあたり経費 | 約40万円 |
| 10aあたり所得 | 約30万円 |
| 作付時期 | 3〜4月 |
| 収穫時期 | 10〜3月 |
| 労働時間(10aあたり) | 約150時間/年 |
収入の目安
経営面積と年収
| 経営面積 | 年間売上 | 年間所得 | 月収換算 |
|---|---|---|---|
| 50a(5反) | 約350万円 | 約150万円 | 約13万円 |
| 1ha(10反) | 約700万円 | 約300万円 | 約25万円 |
| 1.5ha(15反) | 約1,050万円 | 約450万円 | 約38万円 |
| 2ha(20反) | 約1,400万円 | 約600万円 | 約50万円 |
ポイント: 1ha以上が経営安定のライン。夏ねぎと秋冬ねぎの周年出荷体制を組めば、収入をさらに安定化できます。
初期投資の目安
1ha(10反)でスタートする場合
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| トラクター(中古) | 150万円 |
| ねぎ用管理機(土寄せ機) | 80万円 |
| 軽トラック(中古) | 50万円 |
| 皮むき機・調製機 | 100万円 |
| 防除機材 | 30万円 |
| 圃場整備費 | 30万円 |
| 合計 | 約440万円 |
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栽培カレンダー
| 月 | 主な作業 | 忙しさ |
|---|---|---|
| 1〜2月 | 秋冬ねぎ収穫・出荷 | 高 |
| 3月 | 春ねぎ播種、育苗 | 中 |
| 4月 | 定植 | 高 |
| 5〜6月 | 土寄せ(複数回) | 中 |
| 7月 | 土寄せ、防除 | 中 |
| 8月 | 夏ねぎ収穫(周年出荷の場合) | 中〜高 |
| 9月 | 秋ねぎ管理、追肥 | 中 |
| 10月 | 秋ねぎ収穫開始 | 高 |
| 11〜12月 | 収穫ピーク(高単価期) | 最繁忙 |
注目ポイント: 11〜2月が最も単価が高い時期。冬場の収穫・出荷体制を整えることが収益最大化の鍵です。
ねぎ農家の4つの魅力
1. 冬の高単価
鍋料理の需要で冬場のkg単価は400〜500円以上に。夏場の1.5〜2倍の単価で出荷できます。
2. 機械化が進んでいる
土寄せ機、収穫機、皮むき機の導入で省力化が進んでいます。1人でも1ha程度は管理可能です。
3. 周年出荷が可能
品種と作型の組み合わせで12ヶ月切れ目なく出荷できます。収入の季節変動を抑えられるのは大きなメリットです。
4. 産地の研修制度
埼玉県深谷市、群馬県、茨城県など主要産地でねぎ専門の研修プログラムが用意されています。
注意点・リスク
- 土寄せが品質を決定: 白い部分の長さは土寄せの技術次第。タイミングと回数が重要
- 調製作業に時間がかかる: 収穫後の皮むき・選別・箱詰め作業が労働時間の大半を占める
- 赤さび病・べと病: 多湿条件で発生しやすい。排水対策と予防的防除が必須
- 夏場の品質低下: 高温期はとう立ち(花が咲く)リスクあり
主要産地
| 地域 | 特徴 |
|---|---|
| 埼玉県(深谷) | 「深谷ねぎ」ブランド。全国有数の産地 |
| 千葉県 | 周年出荷体制が充実。都市近郊の利点 |
| 茨城県 | 関東の主要産地。夏ねぎも盛ん |
| 群馬県 | 下仁田ねぎ等のブランド品種 |
| 鳥取県 | 「白ねぎ」の産地。日本海側の冬ねぎ |
まとめ
ねぎは**「冬の高単価と周年出荷で安定収入を得られる」**作物です。
- 冬場のkg単価400〜500円以上
- 機械化で省力経営が可能
- 周年出荷で収入を安定化
- 露地栽培で初期投資を抑えられる
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