キャベツ農家の年収は?露地栽培で大規模経営を目指す方法
著者: 田んぼ電卓編集部
はじめに
キャベツは露地栽培の代表格であり、機械化が進んだ大規模経営に向いた作物です。
年2作(春作・秋作)が可能で、ブロッコリーやレタスとのリレー栽培で圃場を最大限に活用できます。初期投資が施設園芸に比べて圧倒的に少なく、新規就農者にも始めやすい作物です。
この記事では、キャベツ農家を目指す方に向けて、収入・費用・栽培のポイントを解説します。
キャベツの基本データ
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 10aあたり収量 | 約4,200kg |
| kg単価 | 約80円 |
| 10aあたり売上 | 約34万円 |
| 10aあたり経費 | 約17万円 |
| 10aあたり所得 | 約17万円 |
| 作付時期 | 2〜3月(春作)/ 7〜8月(秋作) |
| 収穫時期 | 5〜6月(春作)/ 10〜12月(秋作) |
| 労働時間(10aあたり) | 約60時間/年 |
収入の目安
キャベツは10aあたりの所得は低いですが、労働時間が短く面積を広げやすいのが最大の強みです。
経営面積と年収
| 経営面積 | 年間売上 | 年間所得 | 月収換算 |
|---|---|---|---|
| 1ha(10反) | 約340万円 | 約170万円 | 約14万円 |
| 2ha(20反) | 約680万円 | 約340万円 | 約28万円 |
| 3ha(30反) | 約1,020万円 | 約510万円 | 約43万円 |
| 5ha(50反) | 約1,700万円 | 約850万円 | 約71万円 |
ポイント: キャベツは面積勝負の作物です。2ha以上が経営安定のライン。ブロッコリーとの組み合わせで圃場を効率活用する農家が多いです。
初期投資の目安
2ha(20反)でスタートする場合
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| トラクター(中古) | 150万円 |
| 管理機 | 20万円 |
| 軽トラック(中古) | 50万円 |
| 移植機 | 80万円 |
| 防除機材 | 30万円 |
| 圃場整備費 | 40万円 |
| 合計 | 約370万円 |
施設園芸の1/10以下の初期投資で始められます。
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栽培カレンダー
| 月 | 主な作業 | 忙しさ |
|---|---|---|
| 1月 | 冬キャベツ収穫、春作育苗 | 中 |
| 2月 | 春作育苗管理 | 中 |
| 3月 | 春作定植 | 高 |
| 4月 | 春作管理、追肥・防除 | 中 |
| 5〜6月 | 春作収穫 | 最繁忙 |
| 7月 | 秋作育苗、圃場準備 | 中 |
| 8月 | 秋作定植 | 高 |
| 9月 | 秋作管理 | 中 |
| 10月 | 秋作収穫開始 | 高 |
| 11〜12月 | 秋冬キャベツ収穫ピーク | 最繁忙 |
キャベツ農家の4つの魅力
1. 初期投資が圧倒的に少ない
露地栽培のため、ハウスが不要。トマトやいちごの1/5以下の投資で始められます。
2. 機械化で省力化
定植機、収穫機の導入で1人でも2〜3haの管理が可能。労働時間が10aあたり約60時間と野菜の中でも短い部類です。
3. 年2作で収入を安定化
春作と秋作を組み合わせれば、同じ面積で収入を倍増できます。
4. 加工・業務用の安定需要
カット野菜、コンビニサラダ、外食チェーンなど業務用需要が巨大。契約栽培の機会も豊富です。
注意点・リスク
- 価格変動が激しい: 豊作年はkg30〜50円まで暴落することも。契約栽培でリスクヘッジ
- 連作障害: アブラナ科のため根こぶ病リスク。ブロッコリーとの連作にも注意
- 害虫被害: アオムシ・コナガ・ヨトウムシの防除が必須
- 重量物の収穫: 1玉1〜2kgの収穫を繰り返すため体力が必要
主要産地
| 地域 | 特徴 |
|---|---|
| 群馬県(嬬恋) | 夏秋キャベツの一大産地。高冷地の強み |
| 愛知県(東三河) | 冬春キャベツの全国トップ。周年出荷体制 |
| 千葉県 | 春キャベツの主産地。都市近郊の利点 |
| 鹿児島県 | 冬春出荷の産地。温暖な気候を活かした早出し |
まとめ
キャベツは**「低投資で大規模経営を目指せる」**作物です。
- 初期投資が施設園芸の1/10以下
- 機械化で少人数でも大面積を管理
- 年2作で収入安定化
- 契約栽培で価格リスクを軽減
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