農業の収支を見える化する3つのポイント
著者: 田んぼ電卓編集部
なぜ「見える化」が大切なのか
農業経営において、「なんとなく儲かっている」「なんとなく赤字な気がする」という状態は危険です。
数字を把握せずに経営を続けると、気づいたときには資金繰りが行き詰まっている……というケースは珍しくありません。収支の見える化は、農業経営の基盤です。
ポイント1:年間収支を把握する
まず最も基本的なのは、1年間の収入と支出の全体像を把握することです。
収入の内訳を整理する
- 農産物の販売収入(市場出荷・直売所・契約販売)
- 補助金・交付金
- 加工品販売や観光農園の収入
支出の内訳を整理する
- 種苗費・肥料費・農薬費
- 農機具の維持費・燃料費
- 人件費(雇用労働力を使う場合)
- 地代・施設の減価償却費
- 生活費
田んぼ電卓のシミュレーション機能では、作物ごとの年間収支を自動計算できます。まだ就農前の方も、リアルな数字を把握するために活用してみてください。
ポイント2:月別キャッシュフローを管理する
農業の大きな特徴は、収入と支出のタイミングがずれることです。
- 春〜夏:種まき・定植で支出が先行
- 夏〜秋:収穫・出荷で収入が集中
- 冬:収入が少なく、次の作付け準備の支出が発生
この季節変動を理解せずに経営すると、「売上はあるのに手元にお金がない」という状態に陥ります。
月別管理のポイント
- 収入が集中する月を把握する
- 支出が多い月に備えて資金を確保する
- 運転資金として3〜6ヶ月分の生活費を手元に置く
田んぼ電卓では月別キャッシュフロー表示機能があり、季節ごとの資金の流れを可視化できます。
ポイント3:複数シナリオで備える
農業は天候や市場価格の変動に大きく影響されます。「平年並み」の計画だけでは不十分です。
3つのシナリオを想定する
- 楽観シナリオ:豊作+高値で推移した場合
- 標準シナリオ:平年並みの収量・価格の場合
- 悲観シナリオ:不作+安値が重なった場合
田んぼ電卓のリスクシナリオ分析機能を使えば、収量減少や価格暴落時のシミュレーションも簡単にできます。「最悪の場合でもやっていけるか?」を事前に確認しておくことが、経営の安定につながります。
まとめ
農業の収支を見える化するポイントは:
- 年間収支の全体像を把握する
- 月別キャッシュフローで資金繰りを管理する
- 複数シナリオで不測の事態に備える
この3つを実践するだけで、経営の見通しは大きく改善します。
まずは田んぼ電卓で、あなたの農業プランをシミュレーションしてみませんか?
この記事は農業経営の一般的なポイントを解説したものです。個別の経営判断については、専門家にご相談ください。