米(水稲)の経営ガイド
日本の農業の基本。機械化が進み大規模化しやすいが、単価が低いため面積が必要。初期投資は農機具が中心。
基本情報
作付時期
4〜5月
収穫時期
9〜10月
年間労働時間(10反)
250時間
収支の目安(10反あたり)
年間売上
133万円
年間経費
100万円
年間所得
33万円
月収換算
3万円
月別キャッシュフロー
農業は収入の時期が限られます。米(水稲)の場合、9〜10月に収入が集中します。
| 月 | 収入 | 支出 | 収支 |
|---|---|---|---|
| 1月 | - | 2万円 | -2万円 |
| 2月 | - | 2万円 | -2万円 |
| 3月 | - | 15万円 | -15万円 |
| 4月 | - | 15万円 | -15万円 |
| 5月 | - | 15万円 | -15万円 |
| 6月 | - | 10万円 | -10万円 |
| 7月 | - | 10万円 | -10万円 |
| 8月 | - | 10万円 | -10万円 |
| 9月 | 53万円 | 8万円 | 45万円 |
| 10月 | 53万円 | 5万円 | 48万円 |
| 11月 | 27万円 | 5万円 | 22万円 |
| 12月 | - | 3万円 | -3万円 |
初期投資の目安
投資総額(10反規模)
560万円
投資回収目安:約18年
トラクター
中古20-30馬力クラス
200万円
田植え機
中古4-6条植え
80万円
コンバイン
中古2-3条刈り
150万円
乾燥機・籾摺り機
中古一式
50万円
軽トラック
中古
50万円
圃場整備費
畦畔補修・水路整備等(10反分)
30万円
リスクと注意点
自然災害(台風・豪雨・干ばつ等)による収量減少リスク
市場価格の変動による収入不安定リスク
米価下落トレンドによる収益性の低下リスク
大型機械の故障・更新費用
よくある失敗
規模の拡大を急ぎすぎる
技術が未熟なまま面積を増やすと管理が追いつかず品質低下・収量減に。まず小規模で技術を磨き、3年目以降に段階的に拡大するのが安全です。
運転資金の見積もりが甘い
就農1〜2年目は収入が安定しません。最低1年分の生活費+営農資金を確保してからスタートしましょう。
水管理の軽視
稲作は水管理が品質を左右します。中干し時期の判断ミスや、出穂期の水温管理不足で食味が低下するケースが多発しています。
乾燥・調製工程の軽視
刈り取り後の乾燥温度と水分調整を誤ると等級が下がり、大幅な減収に。乾燥機の温度設定と水分計の活用が重要です。
成功のコツ
先輩農家との関係づくり
地域の先輩農家やJA指導員との信頼関係が最大の資産です。技術指導だけでなく、農地紹介や販路の引き継ぎにもつながります。
補助金・支援制度のフル活用
経営開始資金(年間最大150万円×3年)をはじめ、活用できる制度は漏れなく申請しましょう。市町村の農業担当窓口への早期相談が鍵です。
直販・ブランド化で単価アップ
一般的な系統出荷だけでなく、直売所・ネット販売・ふるさと納税返礼品など複数の販路を確保し、ブランド米として高単価で販売する農家が増えています。
作業受託で収入源を確保
大型機械を持つ強みを活かし、高齢農家の田植え・稲刈り受託で安定した副収入を得られます。地域での信頼獲得にもつながります。
活用できる補助金・支援制度
経営開始資金(新規就農者育成総合対策)
就農直後の経営が不安定な時期(最長3年間)の生活を支援する資金。月額12.5万円相当。
年間最大 150万円 × 3年間
申請先: 市町村の農業担当窓口または都道府県農業会議に申請
就農準備資金(新規就農者育成総合対策)
都道府県が認めた研修機関等で研修を受ける就農希望者への資金。就農前の研修期間を支援。
年間最大 150万円 × 2年間
申請先: 都道府県の就農支援センターまたは農業大学校に相談
農業保険(収入保険制度)
自然災害や価格低下で収入が減少した場合に、基準収入の9割を補てん。掛金の50%を国が補助。
申請先: 最寄りのNOSAI(農業共済組合)に相談
新規就農相談センター(無料相談)
各都道府県に設置された就農相談窓口。補助金の申請方法、研修先の紹介、農地の斡旋等を無料で相談可能。
申請先: 全国農業会議所「新規就農相談センター」または各都道府県の就農支援センター
よくある質問
米(水稲)の新規就農で年収はいくら稼げますか?
10反(約1ha)の栽培で、年間売上約133万円、経費を差し引いた年間所得は約33万円が目安です。ただし1〜2年目は習熟度が低く、5年目の水準の50〜65%程度になることが一般的です。
米(水稲)の栽培に必要な初期投資はいくらですか?
10反規模の場合、農機具・設備等で560万円程度が目安です。中古機械の活用やリースにより初期費用を抑えることも可能です。
米(水稲)の栽培で使える補助金はありますか?
新規就農者向けの「経営開始資金」(年間最大150万円×3年間)や「経営発展支援事業」(上限1,000万円)等が活用できます。詳細は市町村の農業担当窓口にお問い合わせください。
米(水稲)の作付時期と収穫時期はいつですか?
作付時期は4〜5月、収穫時期は9〜10月です。地域や品種によって時期は前後します。
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